会長挨拶

 日本母性看護学会は、1999年6月に母性看護学の進歩発展を図り、母子及び女性の健康と家族の福祉に貢献することを目的として誕生し、25年目の2024年6月16日(日)、兵庫県明石市にあります兵庫県立大学明石看護キャンパスにて、第26回日本母性看護学会学術集会を開催致します。本学術集会開催にあたりましては、理事長をはじめとする理事の皆様、評議員並びに会員の皆様から、多くのご支援賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

 私たち母性看護学を専門とする看護職は、さまざまなライフステージにある女性に関わり、命や暮らしだけでなく、人としての尊厳が保てているかということも含めてアセスメントし、女性に安全で安心な環境を提供しながら、女性自身が持ち得る力を十分に発揮できるように支援していることから、第26回学術集会のテーマを「女性の“生きる”を支える~Health & Rightsを基軸にして~」と致しました。本学術集会では、女性たちの命や暮らし、尊厳を守ることができる看護について語り合えたらと思っています。学術集会当日は対面開催としますが、一般演題以外の特別講演、教育講演2、シンポジウムは録画し、事前収録した教育セミナーや市民公開講座と共にオンデマンド配信致します。本学術集会で提供する講演やシンポジウム、セミナーは、当日参加ができない方々にも役立つ内容になると思っております。なお、教育講演1「CTG evolution -胎児生理学から読み解く」は、学術集会当日開催のみの限定セッションとなっておりますので、参加方法についてはご検討いただきますようよろしくお願い致します。

 また、開催日前日から日本の縮図といわれる兵庫県に来ていただき、神戸、姫路、淡路島などの名所を訪れ、さまざまに堪能いただけたらと思っています。兵庫県立大学看護学部は、1993年に開学した国公立初の単科大学である兵庫県立看護大学を前身とし、キャンパスは建築家の安藤忠雄氏が設計・デザインしております。開催当日は、明石の地に足を運んでいただき、安藤氏デザインの建物内で、皆様とともに「女性の“生きる”を支える」看護についてディスカッションできることを楽しみにしております。 学術集会スタッフ一同、皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。

  • 第26回日本母性看護学会学術集会
    会長工藤 美子
    (兵庫県立大学看護学部)